北陸新幹線

  • 2019.04.01 Monday
  • 02:14
20190331
 北陸新幹線の仮称「南越駅」は福井県では唯一現駅併設ではなく「新駅」として、僕の住む大屋町地係に作られている。工事も佳境に入っている。4年後の2023年3月に金沢から敦賀まで開業される予定だ。駅の完成はギリギリになるだろうが、線路はその1年前には完成して、車両の試運転が繰り返されることになっている。
 今の様子は、写真のように白い墓標が立ち並び始めた。気持ち悪い。工事車両が遠慮もなく行き来している。工事の機器が醜く配置されている。迷惑施設そのものだ。
 僕は4年前にまさに新幹線事業がこの地に具体的にスタートした時に町内の自治会長として関係機関との調整にかかわった。その時に人の家に土足で入って来る事業者と対峙してきた。そこには、国家事業最優先で地元に配慮する形は結果的になかった。表向きは下手に出ているようだが、、、進め方は結論ありきで、地元との協議では進められてはこなかった。僕は、国家事業とはこのように進められるのだなぁと実感した。
 半世紀前からこの地は、新幹線の駅ができるとして農業地以外に土地利用ができないように政策的に網(アミ)がかけられてきた。高度経済成長期にも大屋町の農地はそのままに、虫食いにならないように制限されてきた。個人の財産を制限してきたのだ。そして、新幹線事業の用地買収の時には、「農地だからこの金額が買収価格です。」とのこと。行政が政策的に農地以外の活用を半世紀にも制限してきたから「農地」なのです。まず、この査定の考え方が理解できなかった。金額以前の問題だ。
 一方、僕たちの先輩たちは少しでも農業所得を増やそうと利益率の高い「種田」という水稲種子を生産することに取り組んだ。種子の生産は他の品種の種子が一粒でも入らないように管理しなければならずたいへんだが、先輩たちは、農業以外に利用を制限された土地に汗を流してきた。国道八号が大屋町に来たときも土地の虫食いを新幹線のために防ぐためにそのまま農振地域として網をかけ続けた。そして、その果て、、、「農地」としての金額で買収した。
 また、水稲種子の生産調製施設への補償金額は、減価償却後の金額だと言った。それでは移設できない。先輩たちが取り組んできた種田は終わった。福井県の石塚副知事が大屋町公民館に来て示したその補償金額は、その後、数千万円減額された。副知事の言葉はそんなものなの?軽いの?種子施設には国の補助金が入っていた。30年近く生産活動に使ってきたのに、そこには減価償却分は配慮されず、全額返却するべきとなった。「JA越前たけふ」も事業継続に支援するどころか、施設にかかった簿価上の費用を払えと言ってきた。補償金からの貸し剥がしだ。許せん、、、バカにするな、、、それ以外も言いたいこと、訴えたいことは、まだまだある。
 このようにして、国家事業が地元を踏み台として進めていっていいのだろうか?ある意味、沖縄の基地問題と同じ根っこを持っていると思う。
 これからも僕は新幹線事業に監視を続けていく。開発行為には監視が必要だ。一番迷惑、影響を受けるのは地係の僕たちだからだ。僕は大屋町に江戸初期から続く過去帳に今回の新幹線事業の不合理さを文字にして残していく。舐めたらいかんぜよ、、、、、 



白い墓標の立ち並ぶ工事現場。僕はこの墓標に「南無阿弥陀仏」と書こうと思っている。

この工事現場が目に入ってくると、僕は吐き気がしてくる。






霊峰日野山に穴を開けている様子が目に入ってくると、僕は怒りがこみあげてくる。何か大きな天変地異が起こって新幹線事業がなくなることを毎日祈っている。
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